レーザー2次元血流画像化装置 、OMEGAZONE OZ-1 | |||||||||
概要 | 生体組織の微小循環血流を、血流量に対応した色で、2次元に表示する機械です。無侵襲で測定でき、血流分布が容易に把握できます。 レーザー光(近赤外)を広げて生体組織に照射し、その散乱光がレンズを通してCCDカメラで受光されます。このレンズには当社独自の特殊光学フィルターが設置されており、照射したレーザー光の波長領域のみを通過させる光バンドパスフィルターと、生体組織からの表面反射光を受光しないための偏光板が組み合わされています。CCDカメラで受光した各ピクセルでの光強度の変動から、各ピクセル毎の血流量を専用のコンピュータとソフトウェアで算出します。この演算式は元カルガリー大学のフォレスター博士(現PhotoKron)によって開発されたました。 各ピクセルの光強度変動が同時に測定されるため、各ピクセルの血流値間の時間的ずれがありません。したがって、血流の時間的変動による各測定点の誤測定がなく、各点の血流値を比較する事が可能です。また、レンズを交換することで、2cm×2cmから40cm×40cm程度までの範囲を測定できます。測定速度は高解像度(639-480)で約1枚/秒の画像が得られ、高速移動平均測定モードでは約30枚/秒で観測する事が可能です。 生体組織によるレーザー散乱光の挙動は光ファイバー式のレーザー血流計と同じです。流れている赤血球によって散乱されて周波数変調されたレーザー光と、静止組織による周波数変調されていない散乱光を重ね合わせると、光検出器上で光強度に揺らぎが生じます。この揺らぎは血流情報を含んでおり、演算処理する事で血流値に相関する値が得られます。レーザー光は超音波に比べて周波数が高いので、遅い速度の赤血球に散乱されても周波数変調が大きくなるため、微小循環血流の測定が可能です。 測定深度は表面から約0.5mm-1mm程度までです。 |
||||||||
特徴 | 1. 応答が早い。 2. 高解像度 3. 高速度 | ||||||||
各ソフトウェアの測定モード |
|||||||||
|
|||||||||
ラット正常肢(左)と虚血肢(右) |
|||||||||
ラット足先 |
|||||||||
ラット胃 |
|||||||||
マウス脳(頭蓋骨の上から測定) |
|||||||||
OMEGAWAVE,INC. |