光ファイバー式レーザー血流計 OMEGAFLO

レーザー(組織)血流計オメガフロー, OMEGAFLO,は、
皮膚、胃粘膜、脳表、腸管などのいろいろな部位の
組織血流量、組織血液量、血流速度を連続的に測定できる装置です。

水素クリアランス法、Xeクリアランス法と異なり、生体に対して無侵襲で組織血流を測定することができるため、基礎から臨床まで幅広く使用することができます。
OMEGAFLOには酸素化型ヘモグロビンと脱酸素化型ヘモグロビンによる吸収の差が少ない波長の半導体レーザーを用いています。標準的なプローブを使用した場合、表面から1mm程度下の微小循環血流を測定します。また、組織血流量、組織血液量、血流速度の3種類の血流パラメータが得られるため、微小循環血流動態を詳細に把握することが可能です。

  • Non-Contact

    非接触型

  • Contact

    接触型

特徴

  1. 組織血流量、血液量、血流速度の3つの要素が測定できる。
  2. 非侵襲による連続血流測定
  3. 非接触型ではプローブを生体組織から離して測定可能。
  4. 測定方法、対象に合わせたプローブを選択できる。
写真

FLO-C1ELのレーザープローブユニット

モデル

  • コンピュータベースモデル(FLO-Lab) : コンピュータでFFT波形を基に血流量を演算。演算周波数範囲を設定可能。
  • 非接触型モデル(FLO-N1)

    光ファイバープローブを生体組織に接触させないで測定が可能。
    血流を測定しながら生体組織に処理を施すことができる。軟組織、創傷等の血流測定が可能。

  • 接触型モデル(FLO-C1)

    光ファイバープローブを生体に接触させて血流を測定する、一般的なレーザー血流計
    色々な形のプローブが使用できる。最細プローブ : φ0.25mm×2本

  • 高速血流測定モデル(FLO-C1 BV)

    FLO-C1に比べて5倍の検出範囲を有するため、速い血流測定に適している。

  • 顕微鏡下血流測定モデル(FLO-C1 EL) :

    レーザー光を顕微鏡下の生体組織に直接照射し、そこからの散乱光を顕微鏡を通じて光プローブで受光、または顕微鏡を通さずに直接外部で受光して血流を測定。

プローブ

1. 非接触型(FLO-N1)用
標準型の他、各種各種。接触型用プローブも使用できます。
2. 接触型(FLO-C1)用
ディスク型、ニードル型等に加え、ジョイント型でφ0.25mm×2本の簡易プローブもあります。
3. 高速血流測定型(FLO-C1 BV)用
FLO-C1用のプローブが使用できます。
4. 顕微鏡下血流測定型(FLO-C1 EL)用
本体とセットになっています。
5. コンピュータベースモデル(FLO-Lab)
FLO-C1用のプローブが使用できます。
  • 非接触型用スタンダードプローブ ST-N

    非接触型用スタンダードプローブ
    ST-N

  • 接触型用ディスクプローブ DS

    接触型用ディスクプローブ
    DS

  • 接触型用ニードルプローブ NS

    接触型用ニードルプローブ
    NS

  • 接触型用ジョイント式簡易プローブ GJ + JF

    接触型用ジョイント式簡易プローブ
    GJ + JF

OMEGAFLO用プローブ一覧

基本仕様

測定用レーザー
780nm 半導体レーザー, CLASS1
ポインターレーザー
650nm 半導体レーザー, CLASS 1 (FLO-N1のみ)
測定項目
  1. 組織血流量(FLOW)
    FLO-N1, FLO-C1 : 0 ~ 100.0 (mL/min/100g相当)
    FLO-C1BV, FLO-C1EL : 0 ~ 1000 (mL/min/100g相当)
  2. 組織血液量(MASS) 0 ~ 2000 (相対値)
  3. 血流速度(VELOCITY)
    FLO-N1, FLO-C1 : 0 ~ 10.00 (KHz)
    FLO-C1BV, FLO-C1EL : 0 ~ 100.0 (KHz)
背面出力
血流信号0 ~ 10V アナログ、受光強度 0 ~ 10Vアナログ
背面出力時定数
0.1, 1, 3 秒(C1, N1, EL)   0.01, 0.1, 1秒(BV)
光コネクタ
FC型
光ファイバープローブ
100/140 μm、石英GIファイバー
測定範囲
最大15mm直径円内(FLO-N1)
約1mm直径円内(FLO-C1, FLO-C1BV)
約0.5mm直径楕円内(FLO-C1 EL)
測定深度
0.5mm ~ 1mm (生体組織による)

注) 背面出力のアナログ信号はペンレコーダーに接続することで測定波形を記録できますが、コンピュータ上での測定波形表示と記録には別途データ処理装置が必要になります。
一般的なデータアクイジションシステムでも、電圧が合えばご使用になれます。

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